「おなか空いたね、サトちゃん♪」


「そうだね。ただ、この時間だとラーメン屋位しか開いて無いかもしれないけど」


「アタシ、トンコツラーメンがいい♪」


「じゃあ、そうしよっか。ところで、さっきなんで泣いてたの?」


「もう、いいの」


「本当に?」


「うん、もう元気になった!」


アタシ、なんかドキドキしてる。


コレって、ひょっとして!


「サトちゃん?」


「なんだい?」


「今度、一緒にディズニーランド行こうよ」


「えっ?莉奈ちゃん、この間行かないって言ったのに」


「気が変わったの。行こうよ♪」


「そりゃ、もちろん!」


ディズニーランドは、彼氏と行くところ。


だから、アタシはサトちゃんと行くんだ。


「ねえ、サトちゃん。今日、もしアタシがずっとドンキに来なかったらどうするつもりだったの?」


「そうだなぁ………
もしそうなったら、映画《ターミナル》のビクター(トム・ハンクス)みたいに、ドンキで生活しちゃうかもしれないな♪」



サトちゃんは、映画が大好き。


そして、アタシはそんなサトちゃんが大好きになった。




おわり



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