メイクも終わり
今夜のドレスに身を包む

さらに、今日のラルは
深い青のシャツに
黒の燕尾服だという情報を
ハトナが教えてくれる。
「色物のシャツを着る時に
 いつも文句を言われるんですが、
 今日は上機嫌で文句ひとつ言わず
 メイドに支度させてるそうです。」
好き勝手に着飾らせてくれるラルは
珍しいらしくメイドたちが
浮足立ってるという。

そんなラルに合わせるように
私も深い青のロングドレスを纏う。

胸が隠れるホルタネックで
鎖骨部分までしっかり布が来ている。
ラインもセクシーより
落ち着いたプリンセスライン
これに、
黒のオーガンジーストールを合わせる。
これには黒と青のストーンが
ちりばめられてる。

そして仕上げに、ストレートの
下ろした銀の髪に
青い宝石と黒い羽で翼を模した形の
カチューシャを頭に飾る
「王妃様が是非にということで
 こちらをセットさせていただきます」
と、丁寧につけてくれる。

王妃様の瞳の色でもあり、
愛しいラルの瞳の色でもある
そんな宝石を冠することを
王妃様が薦めてくれた
うれしい・・・

「おねぇちゃんすごい綺麗だよ♪」

ピンクの下地の透け感が可愛い
Aラインの白のシフォンドレスをきて
髪の毛はふわふわにまいて
アップしているベルが声をかけてくる。

「ベルもかわいいよ。」
えへへ♪と笑うベルは御人形さんの様だった。

準備完了である!