一体どのくらいの時間が経ったんだろう。


気付けば俺は寝室と居間を区切るパーテーションに頭を突っ込み、俯せで倒れていた。


体の力は抜けきり、手足をあらぬ方向に投げ出し、憐れなくらいの虫の息。


背後からリンの冷たい声が聞こえた。


「もうすぐ4時なんだけど。騒ぎ終わったんなら帰んなよ?」


……こんな体で無事に帰れるんだろうか。


リンから別れを突き付けられた俺はこのまま帰るのを凄く躊躇ったけど、仕事に遅刻するわけにもいかない。


「……はい、また話しに来ますので……」


リンの来なくていいという言葉を背中に浴びながら、居間に畳んであった自分のジーンズを持ち、激しく震えて何度も転びそうになる足でフラフラと部屋を後にした。