「お前はチビ太の母親なん

だろ?もう逢うな!!」



【…ズキン……ズキッ】



《……………》



目の前が真っ白になる。



「…どうしても…そいつが

いいって言うならチビ太

を捨てろ……

決めるのはお前だ!」



【ズッキーン!!

捨てる…ズキズキ…そんな

チビ太を捨てるなんて…

絶対イヤ!!】



《チビ太とは

離れられない…ょ…》


パパはあたしの答えを知

ってて言ったのだろう。



「じゃあ…もうこれは要ら

ねーな!」



パパは写真をビリビリと

破り始めた!



【ズキッ…ズキッ…ぁぁ…

ふたりの思い出が……】



破られる音があたしを悲

しくさせる。



「これで全部か?」


《……うん》



パパは写真とプリクラを

灰皿に入れた。



【え??!】



カチャン!ジュボッ……


真っ赤な炎が写真を燃や

していく。



【ぁぁ…TUN…グスン】



炎に包まれる写真が最後

の抵抗をしているかのよ

うに動いている。



真っ黒になるまで時間は

かからなかった。




まるで…ふたりの愛の

終わりを見せられている

ようだ――――