………

……




「じゃ、またなー」

「うん、おやすみー」

「おやすみー」



お互いの家の門のところで手を振り、旬ちゃんが家に入ったのを確認してから私も家の中に戻った。


忘れないうちに、大量のアラームをセットしておこう。

でも、それでも起きられなかったらどうしよう……。



「……一応、歩夢とマーくんにメールしておこうかな……」



万が一の時に起こしてもらうだけ。

着替えとかはしないで、あくまで起こしてもらうだけ。


……だけど、旬ちゃんに『頑張る』って言っちゃったしなぁ……。


でもでも、やっぱり起きられなかったら大変だよね。

でもでもでもっ……やっぱり恥ずかしいしっ……。



♪~♪~♪~


「うわっ」



電話だっ。

画面に表示された名前は、マーくん。


うわぁ、ナイスタイミング!! ……と、言っていいんだろうか?



「もしもし、マーくん? 今 連絡しようか迷ってたところなのっ!!」

『明日の朝 起こしに来て。 だろ?』

「え、なんでそれをっ……」


『旬兄に電話もらった。 なんだかんだで、去年も起こしに行ったしね』



……あー。

そうだ、思い出した。


自力で起きよう起きようと頑張って、数日間は自力で起きた。

メッチャ頑張って起きた。 で、その反動で起きられない日もあった。

……その時は、マーくんが来てくれたんだっけ。