「そんな指輪をつけて…」
「気にするな」

美亜は、支配人の目を見つめた。

「こいつは、そんなものじゃない」

美亜は支配人に顔を近付け、

「使い物にならないなら、あたしを捨てろ」

にやりと笑った。


その日から、美亜は…キャバクラで働き始めた。



「ポイントがいるんだよ」

美亜は、カードを指先でくるくる回しながら、街中を歩いていた。

魔力がない人間は、魔物を倒し、魔力を奪い…魔法を使う。

その魔力が、ポイントとして、カードに換金される。

「てめえと戦う為に」






「アルテミア様…」

配下の言葉も、アルテミアの耳には入らない。

(神よ…)

アルテミアは、玉座に座りながら、壁のない部屋から外に目をやった。

(もし、いるならば…)

そこまで思ってから、アルテミアはフッと笑った。

(…神は、あたしか…)

玉座から、数ヶ月ぶりに立ち上がった。

(ならば…)

天井を見上げ、

(こんな世界はいらない)

拳を握り締めた。



「ふざけるなよ!」

美亜は、カードを使い、銃を召喚させた。

「てめえの都合だけで、世界を変えるな!」

そして、銃口を空に向けた。






天空のエトランゼ…から、天空の華烈火


スタート。