「ここ座れ!!」



【…座る?……ドキドキ】



「これ見ろ!!」



テーブルの上に電話料金

の請求書。



【ギクッ!

4万近い…携帯無くなっ

た頃だ…ドクドク】



「どこにかけてた?」


《……………》


返事が出来ない。



「相当かけたな?

携帯だろ?!……男いる

んだろ?言っちゃえよ…」



【ドキン…

ドキドキ……ドウシヨウ……】



言ったらどうなるの??


言わなかったらどうなる

の??


どっちでも警察に行くつ

もりなの??



あたしの頭はごちゃごち

ゃになっている。



「言わなくたって通話履歴

調べりゃ分かるんだぞ?

もう…いいだろ?」



【ズキン…そうだった…

履歴調べたら…もう全て

が分かっちゃうんだね…

ズキッ……TUN…グスン】



あたしは覚悟を決めた。



《…お願いがあるの……

全てを話すから…警察に

は行かないで…グスッ

お願いします…グスグス》



あたしは

必死にお願いした。




TUNとあたしのふたり

だけしか知らない世界に

パパが加わる――――