鈴木の攻撃がくるがカバーしつつ、俺は鈴木に攻撃するチャンスを探す。
相手はもう鈴木一人だった。彩は後ろで下がって見ている。
チャンスを見つけ、剣を振り下ろし攻撃しても、かわされてしまった。鈴木はサッカー部のエースだ。やはり強い。
どちらも一歩も譲らない攻防が続いていた。
だが、鈴木は疲れる様子は無く斬り続けてくる。そして、とうとう鈴木の剣が俺の右腕をかすった。俺は歯を食い締めて力を振り絞り、鈴木の首を狙い斬りかかった。だが、鈴木にうまく剣をはらわれた。鈴木は慣れているのかかなり剣の使い方がうまい。俺は力を入れすぎたのか、勢いよく鈴木の後ろで倒れてしまった。素早く起き上がったが、一瞬背を向けてしまった。
鈴木が剣を振り下ろす。
ガッ…。グシャァッ…。
俺の背中を鈴木の剣が斬りさく。
