ケータイ小説 野いちご

呪いのブレスレット

夏の太陽に照らされたコンクリート地面からの照り返しで、更に暑くてあたしの足は遅くなった。

学校に着くと自販機でスポーツドリンクのペットボトルを買ってから3階の教室に向かった。

教室は見事に誰の姿もなく、今日はテスト最終日だったから部活、または遊びに行ったのだろう。

あたしは通学バッグとラケットバッグを持つと、部室へ向かった。

校庭では部活に励む活発な生徒の声が聞こえてくる。

途中、後輩のマネージャーと一緒にこちらへ向かって歩いてくる玲奈とばったり会った。

「先に行ってて」

玲奈は後輩の子にそう言って先に行かせる。

「小杉のケガ大丈夫だった?」

「あ、うん。右足首の捻挫だって。10日くらいで治るって言ってた」

「そっかーう~ん、5日後に親善試合があるんだけど、小杉なしじゃ痛いな」

玲奈は渋い顔でため息をついてから口を開く。


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