「神谷さんっ。あたし、嬉しいっ」


今度は嬉しくて涙が出てきた。


「もう泣くなよ~っ。可愛い過ぎるよ、留里。」

「だって~っ」


観覧車がもうすぐ地上につく時に、神谷さんは言った。


「俺には留里だけだから、俺を信じろよ!」