十数分電車に揺られると、目的である駅のホームに入る。 「じゃ、また高校でな!」 「あぁ」 寄らなきゃいけないところがあると言った和泉と駅で別れ、俺は家に向かう。 ……あと少しで家に着くところで、面倒くさい奴らに出くわした。 「よぉ戸田」 「……」 「っ、無視すんなや…っ!」 金髪の派手な奴が、俺の胸ぐらを掴む。 ……あぁ面倒くさい。