ケータイ小説 野いちご

普通な学校生活を送るための傾向と対策

 そこで思いついたのが、男除けには男。

 緋色のそばに親しい男子がいたらどうかしら?

 かなりの牽制になるんじゃないだろうか。
 自分としてはかなり名案な感じがする。

 うん、この線で考えてみよう。



 ということで、
 緋色に彼氏というのは無理だから、
 亮さんがいるからね。

 亮さんも考えてみたけれど。


 あの二人の世界よろしくの
 甘々のいちゃいちゃぶりを見せれば、
 ・・・みんな引くよね。
 ドン引きするかも。


 衝撃度100%。

 その日からきっと誰も声をかけられないだろうな。
 亮さんという存在は、
 一発で男子達を黙らせることができる。


 イケメンで頭もよくて、性格も良くて、
 バドミントンでは全国大会優勝者でって。
 こんな人が相手なんだから、誰も文句は言えないと思うしね。

 1回だけで充分効果はある。きっとね。

 それが、男子達を近寄らせないための、最善の方法。



 ただ・・・


 なんというか、あの二人の仲を公にはしたくない。
 見せたくないな。

 全身がむずがゆくなるような、
 見てるこっちがいたたまれなくなるような、
 恥ずかしくなってしまうような二人であっても。

 ただ一人だけに全てを委ねるように、
 一途に真っ直ぐに亮さんだけを見ている
 緋色がかわいくて。

 羨ましかったりもするし。

 亮さんも無条件に可愛がって大事にしているし。

 要するに二人のあの雰囲気は
 結構好きだったりする。


 六年間見てきて、
 抵抗感がなくなってきているのかもしれないけれど。

 それを知っているのは身近にいる何人か。

 二人の特別な関係を
 わざわざ大勢に公開したくはないな。

 あれはごく限られた人間だけの
 秘密にしときたい。


 うん、亮さんは最後の最後ね。

 どうしてもほかの方法でだめなら、
 その時は最後の手段でお願いしよう。

 そうならないことを祈るけどね。



 となると、同じ学校よねえ。

 同じ中学生。

 さて、どんな男子が一番効果的なのかしら?



 わたしはしばらく考えて―――

 いくつかの望ましい条件を考え出した。

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