「ちょっとー。セットしたのにぐちゃぐちゃじゃん。」


「うっせ。」


そう言って、またあくびをした。
これが私の幸せな朝。
普段の毎日。


───だったのに。


「陽君!!おはよう!!」


「..............神崎。」


...............あたしは無視かよっ!!


校門前に来ると、隣のクラスの神崎まなが陽に話しかけた。


突然の登場に私も陽もビックリ。
特に陽は、朝は寝ぼけているため尚驚いた。