ケータイ小説 野いちご

ハルマキ

 

 喧嘩しないでください、という一言を出したとしても、彼らには通じないでしょう。

 私の言葉は、プログラミングされたものだと、彼らは考えるだろうから。


 そんなことを考えているとほらまた、表示が遅いとのメールが届く。



 私は、些細な日常や文句、喜びや悲しみの更新よりも、私を生んでくれた、生み出してくれた、雪紫さんと時雨さんの事が気掛かりです。

 私がきっかけで不仲になってしまったら、私の存在はただの忌むべきものになってしまいます。


 それは悲しい。


 いわば、生みの母父が私の事で揉めることほど悲しい事はない。

 二人は、現実世界で恋人に近しい関係なのです。

 

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