「本当だ…VIPあつかい…さすがフレイヤ…」

レンリも感心して見渡した部屋は、そこが牢屋とは思えないほど、家具は全て高級品だとすぐに分かる品物でそろえられていた…

「封印結界張ってる私に、死なれたら困るってわけでは?おかげで快適無敵だったわよ!ムカツク王家!!」

フレイヤの怒りに、さらに火がついた。

「あ、思い出した!フレイヤ、封印が今この地震で、解けかかってるって言いに来たんだった…」

使い走りに出された魔法士のレンリが、手をポンとたたいて言った。

「それを早く言いなさいよ!行くわよ、こんな所にいる場合じゃないのよ…」

「…なぁに?あなた、いったい何をあせっているの?ってゆ〜か、どうして投獄なんてされたわけ?」

ミカサが長い金髪をかき上げながら、たずねた。

「…私、予知夢を見てしまったのよ…この国が、海底に沈んでしまう夢…」

「何ですって?!」

フレイヤは巫女の家系で、予知夢の的中率は、王家のおスミ付きをもらうほどだった…