「綾野」


「…お呼びですか、社長」


「午後のスケジュールは?」


「前島物産との会合と、

夜は、宮本代議士との食事会です」


「…8時までには終わりそうか?」


「…ええ、時間調整は可能ですが」


「じゃあそれまでに終わるよう、

調整してくれ」


「かしこまりました。」


・・・

一礼した綾野は、

社長室を出ていった。

・・・

彼女の過去も含め、

オレがすべてをかけて、

彼女を幸せにする。

最初は嫌がるかもしれない。

それでも、

もう、これは譲れない。

・・・

気を取り直し、

仕事に取り掛かる。