「…ありがとう、綾野」


「・・・いえ。

社長がそれほどまでにして欲しいと言う

言葉を初めて聞きました。

社長が本気で一人の女性を好きになる事は、

いい事ですし・・・」

そう言って綾野は微笑み、

一礼すると、

社長室を出ていった。

・・・

冬美の想い人。

一体どんな男なのか。

その事が気になってしょうがなかった。