「これ以上近づいたら、

か・・・噛みつきますよ」


・・・

なんちゅう脅し文句・・・

私が聞いても怖くない・・・

あ~・・・

こんな言葉しか浮かばない自分の頭を恨む。

・・・

案の定、

その言葉に笑った義嗣。

・・・

こうなったら・・・

・・・

「そんな潤んだ目をしたら、

オレを誘ってるようにしか見えないな?」


「・・・」

・・・

泣き落とし作戦も、

聞き目無し・・・

・・・

万事休す・・・

・・・

私はこの男に、

襲われるんだ・・・

そう覚悟を決めた私の耳に、

救世主の声が・・・