しゅうちゃんとあやぽんの姿は目の前だ。二人の時間はこれで最後だ。 「岬ッチ……。」 岬ッチ、 岬ッチ、 何を話そう。何を言おう。 「……………。」 これ以上口に出すと、 もう寒さだけじゃ隠しきれない。 好きって、 伝わりそうで怖くなった。 名前を呼んだその後の言葉は、何も言わないまま、初めて二人でいれた時間が終わった。 切ない気持ちを沢山わかった気がした。