応援に来て良かったぁ…。


日向君が部活を頑張ってるところ、また見に来よう…。


あっ、でも…今度は控えめに応援しなくちゃ…。


今日は興奮しちゃって、はしゃぎ過ぎだったもんね…。


大きな声での応援、活躍する度に送った大きな拍手…。


それに、勝利が決まった瞬間、飛び跳ねて喜んじゃったし……。


さっきまでのことを思い出して、今度は恥ずかしさが一気に押し寄せてきた。


「星愛、私…唐沢君と青木先輩のところに行って来るね!星愛も日向君と話してきなよ!」


「えっ、日向君と!?」


いきなりの提案に目を見開いてしまった。


そ、それは無理っ…!


日向君、既にたくさんの女の子たちに囲まれていて、近寄りがたい雰囲気だし…


何より、あんなにカッコいい日向君を見て気持ちが高ぶってる時に、お話するなんて無理だよ…!


ドキドキし過ぎて、きっと心臓が破裂しちゃう…。


そう思った私は、美波から離れるように、ゆっくり後退りをする。


「わ、私は…いいよ。試合を見れただけで十分だから…。じゃ、じゃあ…帰るね!」


「星愛!?」


そして、ダッシュでグラウンドを後にした。