笑みが零れる。


嬉しさのあまり、その場でピョンピョンッと飛び跳ねてしまった。


きっと、この生徒手帳が幸せを運んできてくれたんだ…。


日向君から受け取った手帳を、まじまじと見つめた。


なんだか、これから素敵な毎日が送れそう…。


ドクンドクン…と軽やかに刻まれていく鼓動を感じながら…


私は、生徒手帳を胸元にゆっくりとあてる。


日向君に会う前まで抱いていた、暗く沈んだ気持ちなんて…


もう、どこかに消えてしまっていた。