そう言って、

オレの手を引き歩き始めた。

・・・

これだ。

茉緒が、部下に好かれるのは・・・

・・・

ミスを怒るでもなく、

ちゃんと助けて、

そのミスを気にしないように、

こうやって部下の後の

フォローまでする。

・・・

やっぱりおれは、

茉緒が好きだ・・・

・・・

鮫島さんの彼女なんかじゃなく、

オレの彼女にしてみせる。

・・・

手を引かれながら、

その温か手を握りしめ、

心の中で誓った。