・・・

車の中。

優しい音楽が流れる。

・・・

鮫島さんの車に乗ったの、

初めてかも・・・

・・・

そんなことを思いながら、

窓の外を眺めていた。


「いつも一人でしてないで、

俺にももっと頼れよ」


「・・・え?」


「いくら部長になったからって、

なんでもかんでも、

一人で背負う必要はない」


「ありがとうございます。

でも、鮫島さんには、

いつも助けてもらってますから」


「いや・・・

もっと頼れ。

茉緒に頼られたら、

何でもしてやるから」


運転しながら、

私の頭を撫でた。