「どうしたの?」

「ちょっとこのデザイン

見てもらえますか?」


「ん、どれどれ・・・」


この歳で、

部長まで上りつめた私は、

たくさんの良い部下に恵まれて、

楽しい毎日を過ごしていた。


「いいんじゃない?

でもここをもう少し

手直ししたら、100点!」


私の言葉に、

満面の笑みを見せた晴香。

・・・

晴香は可愛い。

身長も低めで、顔も童顔で、

愛嬌もある・・・

私とは正反対なタイプだ。


「ありがとうございます。

やっぱり部長のセンスは抜群ですね?」

「・・・そう?」

・・・なんて、

嬉しいくせに、

それを表に出せない。