「うっわぁー。」

ひ、広い…。広すぎる!!

はっ!!

思わず素で驚いてしまった…。

「ふふっ。 
想像通り、かわいいお姉ちゃんで
よかったです。」

手をうしろで組んでニコッ、て

笑う優依梨ちゃんの方が断然かわいい。

あたしなんか…。

「あっ、お兄ちゃんなら部屋で待っています。
案内しますね。」

「ありがとうっ。」

階段は下が透ける階段でちょっぴり怖い。

「ここです。」

一番左角の扉のまえで止まった。

「あとで、クッキー持って行きますから
ゆっくりしていってくださいね。」

「えっ、手作り?!」

「はいっ。
お口に合うか分かりませんが…。」

「すごい!楽しみにしてるね。」

「はいっ!では、私は…。」

ペコッと頭を下げて優依梨ちゃんは下へ降りていった。

はわー。

優依梨ちゃん、とってもいい子だなぁ。

クッキー楽しみ…。

って、プリント渡しに来ただけなのに!

あたし、すっかり流されてた!!