「あ、ちょっと嫌な予感がしてきた」

「……お前の予感は当たるから好かん」


そんな二人の会話にハルだけは「えっ? マジで? 俺、生きてんの!?」とはしゃいだり。


「ま、とりあえず君に力が戻ったようだから気にすること無いか」

「気にしてよ!」

「自分の体の有無もわからんとは、未熟者め」

「普通わかんないでしょ!? だって気づいたらこんな感じで誰も俺に気づいてくんないんだから!」

「本当にうるさいやつだ」

「まぁ、ずっと喚いてたから白夜も気づけたんだし。よかったね、ハル」

「よくなーい! 俺の身体、探してよ!!」

「面倒」


欠伸をする白夜さんはすっかり猫の姿で。

それにつられてかハルも猫のハル。

その二人がじゃれあう(?)姿に、ほんの少し、笑えてしまった。