「これが真実だ」

嘘…私のために…
なのに私…私…

また涙が出てきた

「私…ブレラさんに酷いこと言っちゃった…」

「ブレラさんがここをでるのはいつ!?」

「12時に…船に乗るって言ってた…」

「今すぐ行きましょ!!」

「でも…車もない」

「あと1時間はある…俺がバイクだしてやる」

「ヒルト…」

「ヒルト君…お願いね」

「まかせろ」

ヒルトはバイクをとりに学校の裏にある自宅に向かった。

「シェリー…気持ちを伝えるなら今しかない…」

「私…頑張ってくるよ…」
「うん!!」

ブルンブルン…

下にはヒルトがバイクにまたがって待っていた。

「みんなありがとう!!
行ってくるね!!」

私は二階から飛び降り見事に着地出来た。

「ヒルトお願い」

「お願いされなくても行ってやるよ!!」





猛スピードで道の上を走っていく…
私は考えていた…もし間に合わなかったら
もし謝っても許してもらえなかったら…
そう考えると胸が押し潰されそうになる。


「心配すんな…
ちゃんと間に合わせてみせる…お前の幼なじみを信じろよ!!」

ヒルト…
そうだ、不安を抱いてはいけない。
ただ前に進むことだけ…

「私の幼なじみがヒルトでよかった」


「俺もだぜ…」



それから約40分ぐらい走ってようやく船着き場についた。


「じゃあ行ってくるね!!」

「おう!!
頑張れよ」

「うん
ありがとう」

私は走って建物の中に入った。