「人は殺してない…
その逆だ」

「逆?」

「戦争などで死にそうなやつに生きる望みを与えたんだよ」

生きる望み?

「簡単に言うと…
息はあるが外見が損傷していたものに中はそのまま外は機械で治した」

「なるほど…」

「だが、心はこちらが支配してるから無いも同然なんだがね」

心がない…

ということは感情がないのか

「どうする?
ボディーガードをつけるか?」

きっとこれは実験でもあるんだよね。
こんなこと出来たら凄いものね。

「お願いします。」

「なら、来なさい」

お父様は地下にある研究室まで私を連れてきた。
そこには一つ棺おけみたいな箱があった。

「お父様…この中に?」

「あぁ…」

お父様がリモコンを取りだしボタンを押すと箱は開きだした。
だんだん見えてきて顔を見えると…

「えっ…」

とても驚いた。
何故かというと今までのボディーガードに比べ一番若くそれも美男だった。

「お父様この人の歳は?」
「ん?
確か18だったかな」

「若いですね…」

「不安か?
一応テストはしたが今までのより全然凄いぞ」

「なら安心です」

彼は目をつむっているがとても綺麗だった。

「さて、起動させるか」

ピッピッ

お父様がまたボタンを押すとゆっくり目があいた。
瞳は凄く綺麗な赤色だった。

「VIこの娘がお前がつかえる主人だ!!
命をかけて守れ
これは任務だ!!」

命をかけてって大袈裟だなぁ…
それに任務って軍人じゃないんだから

「了解しました」

ビクッ

本当に人間の声だから驚いてしまった。

「じゃ、シェリー
学校は休みにしたから少しこいつとスキンシップをとりなさい。」

「わかりました
でも、名前は…」

「自分で決めなさい
私は仕事で1週間は帰ってこれないから
じゃあね」

チュッ

お父様はいつものように額にキスをして出掛けた。
「いってらっしゃい」

これからこいつと2人か…
大丈夫かな