そんな生活の中で自由になれる時間は学校に行ってる時だけで、その時だけは施設での生活を忘れられる唯一の時間だった。
でも学校が終わり、施設に帰ると地獄が待っている。
ある日、レイナさんと同じ施設内で一緒に生活していた親友とで家出を決行した。
それが中学3年の時。
わずかなお金しか持ってなく、遠くに行けるわけじゃない。
1本のジュースと、ひとつの菓子パンをふたりでわけて、ひたすら歩いた。
でも歩いて行ける距離なんて限られていて……。
結局、制服姿だったレイナさんと親友は補導され、施設に連れ戻され、家出は失敗に終わった。
それからも続く躾と言う名の虐待の日々。
家出をしたことで、レイナさんと親友のふたりだけ虐待が激しさを増していった。
殴る蹴るの暴力。
そして……。
レイナさんと親友は、施設職員によって性的虐待をされ、処女を失った……。