「先生?コーヒー冷めますよ?」




……神前が居るから?




「絶対ないな。」


「は?いや、コーヒーは冷めますよ絶対。」



神前は眉間に皺を寄せながら食器をキッチンに持っていきコートを着始めた。



「神前。お前今日休みだろ?」


「え、あぁ…
大学に中間報告に…レポート今日中に提出しなきゃいけなくて。」


「あー…
そーいや何かPCいじってたな。あれか。」


「あれですね。直ぐに戻りますから今日晩ご飯用意して待ってます。

何食べたいですか?」



うーん…と俺は唸ってピンと閃いた。



「ラーメン。拒否は受け付けない。」


「…と、卵焼きですね。分かりました。」




神前はカバンとレポートが入っているであろう茶封筒を持って部屋から出て行った。



「ん~…寝みぃー…

よし、今日は午後からだから二度寝しよう。」



バフッ。


俺はソファに寝転んで
すぐに意識を手放した。