「ふぅ―…終わった…」


「水無月先生…!お仕事お疲れさまです。」




廊下を歩いていると神前が後ろから声をかけてきた。



「ん…神前くん、帰りましょうか。」


にこり。



一応病院の中なので
敬語&神前くん呼ばわり←




「はいっっ♪」


(犬か。)



そう言いたいのをグッと堪えて神前と駐車場に向かう。










ブロロロロ―…



「あ、そうそう。神前、俺も明日休みだったわ。1日中家にいるから。」


「わ、わかりました…」


「どした?友達と予定でもあんのか?それなら遠慮せずに…」




俺はバックミラー越しに神前の顔を見た。



「いえ!
全然そんなんじゃないんですけど!」


「?なら良いけど…」