「何でわかるんだよ?
エスパーか?それともあてずっぽうか?」


別にばれても良いかな
なんて思ってしまった。

「えっ―…
水無月先生―…!?」




いきなり口調が変わったせいか、神前は唖然としていた。


「そういう―…方だったんですね…」




俺は神前の表情を見て驚いた。

普通に軽蔑の目を向けられると思っていたら妙に納得したという表情をしていたから。



「驚かないのか?」


「いえ、驚きましたよ。
でも何故か分かっていたというか…
なんというか…」


神前はふわりと目を細めた。




「神前、お前嘘つけないタイプだろ。ババ抜きとかするといつも負けるだろ。」


「な、何で分かるんですか!?
エスパーですか!?」


「お前の表情には嘘が見えないから…」


俺がそう言うと
神前は目を丸くした。