「禁煙禁煙って言ってるけどよ。俺の回りはスモーカーばかりだし、女子連中だって、堂々と吸っている輩がスッゲー多いじゃーん」

「私は例外だよ」

「例外?」

「私は吸わないもんね」

「お前は、スモーカーになるようなタマじゃねーよ。根がすっごく真面目だし」

「誉めてくれて有り難う」

「どういたしまして」

「ホント、注意してよね? 健康にはね」

「大丈夫だよ。俺って、身体丈夫だし」

「身体大丈夫だからって、油断は禁物だよ藤瀬君」

「何だよお前? エラソーに気取ってよう?」

 俺はそう言って、美咲の身体をくすぐってやった。

 美咲はキャッキャッ笑いながら抵抗した。

 お互い布団の中でふざけ合うのだ。

 まるで、子供同士がハシャイでいるみたいである。