海斗くんは、結城くんとは全然違って明るい男の子。
とっても明るいから、親しみやすくてすぐに仲良くなれた。
みんなで楽しく話してるうちに、あっという間に目的地の、海。
「海だぁ!」
んーっと、伸びをする。
ギラギラと眩しすぎる太陽、反射して輝く砂浜。とてもたくさんの人はいなく、程よい感じ。
「んじゃあ、着替えたら、あの海の家に集合ね」
紫穂ちゃんがそう言い、更衣室に向かう。
「紫穂ちゃん、どんな水着?」
更衣室で着替えながら、紫穂ちゃんに聞く。
「ん?これ」
そう言って、紫穂ちゃんの手にある水着は、かなりセクシーな水着。
「紫穂ちゃんはスタイルいいもんなぁ…」
「雫だって、細くていいじゃない」
「細くないもん」
「細いの!!」
うぅ…。ほんとに細くないのに…。
「んで、雫はどんな水着なの?まさか、ワンピース水着じゃないでしょうね」
あたしの水着は、紫穂ちゃんみたいにセクシーなみずぎじゃぁない。ほんとはワンピース水着にしようかと思ったけど、頑張ってフリルの付いたビキニにした。
「これ」
「あら、雫にピッタリな水着ね」
「ほんと?」
「うん。可愛らしくてぴったりよ」
「あ、ありがとう」
紫穂ちゃんにそう言ってもらえると、すごく安心できる。