ケータイ小説 野いちご

天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ

やがて一行はビーチに到着。

ゴミ一つ落ちていない白い砂浜、立ち並ぶ椰子の木が南国を演出し、ビーチのそこかしこにはビキニ姿のスタイル抜群のブロンド美女が行き交う。

「こ…こりゃあ天国だなぁ…」

鼻の下をだらしなく伸ばすチカ。

「確かに…目のやり場に困るで…遠慮なく見るけども」

八鶴もどことなくソワソワ。

そんな中でも。

「……」

相変わらず本を読むふりをしつつ、秋帆は雛菊を視線で追っている。

これだけの水着美女がビーチで楽しんでいるというのに、それでも雛菊一点買いとは。

随分ご執心なようだ。

そんな事とは露知らず。

「さぁ!泳ぐぞぉ!」

案の定その場で服を脱ごうとする雛菊。

「イリアさん」

「雛菊さん、失礼致します」

「いったぁあぁぁいっ!」

月の命令でイリアがどこからか取り出したハリセンにより、雛菊は後頭部を引っ叩かれた。


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