ケータイ小説 野いちご

あなたはケイサツカン様☆



「本当に、あの時はびっくりしたわ。まぁ大事な人を失った後だからね」



何、を言っているの?


初めて聞く話に訳も分からず


あたしは混乱しながら清香さんの話に耳を傾ける。



「気持ちは分かるけれど」



大事な人って..何?


誰の事を言っているの?



どんどん心の中にモヤモヤしたものが広がって来る。




「あ、いけない、戻らないと。それじゃあまたね、優芽ちゃん」


「あ、ハイ。清香さんも気を付けて」


「ありがとう」


最後の軽い会釈はきっと後ろにいたタイチ君に向けられたものだろう。


頭を上げるとパンプスの音を鳴らしながら走って行ってしまった。

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