「ああ、それか〜・・・・・・」

そういや、教室戻った後何も言ってこなかったな


まあ、その代わり歌舞伎顔負けの“にらみ”は受けた訳で、これで俺も一年間・・・・・・・





「無病息災だと思うよ」



「えっ、無病息災?なに?どういう事?」


「いや〜・・・・・」

教室に戻った後の事をロピアンに話した。



「・・・・・それ怒ってるよね」

話を聞き終わった後、苦笑いでロピアンは言う。


「うん。まあ・・・・・」

俺もそこまで馬鹿じゃない、ロピアンの言う通りだと思う―――て、馬鹿じゃない馬鹿じゃないと何回も後付けの様に言う俺は本当に馬鹿なんじゃないか・・・・・?



ま、まあ・・・・・・


アレだ


兎に角、最後に言った一言、多分、それがいけなかった



謝りだけで終わりゃいいのをノリに任せて言ってしまった



「うむ・・・・・」


でも、アレだけで怒るのは駄目だ



彼女はもっと冗談への免疫をつけるべきだと思う、そうじゃないと俺とは絡めな――――


「いや、もう絡むことも無いか」


「ええっ、謝らないのかい!?」

独り言のつもりで言った言葉をしっかり聞いていたロピアンが驚いた様子で聞いてくる。


「いや、彼女も、もう絡みたくないでしょう。それに・・・・・・」


大して気にはしなかったが、ゲリラ放送以来、クラス学年関係無く、野郎達の視線が痛い。