「啓太!久しぶり」

「相変わらず小さいわねー」

「お久しぶりです。理子さん、叔母さん」



お盆休みに母の実家である小野寺家へ行った時、真っ先に声を掛けてくれたのは、“本物の”理子さんと深幸さんだった。



「叔母さんじゃないから。深幸さんだから、み・ゆ・き・さん」

「すいません!つい……」

「なぁに啓太“つい”って。私がオバサンだって言いたいの?」

いや、そうではなく、深幸さんは僕から見て叔母に当たるからで……

「当たり前じゃん!深幸さんもう三十路――――」

「理子、死にたいの?」

「……申し訳ゴザイマセン」

……深幸さんは本気だ。