「本当、ごめんな美里」 「ううん、平気……」 もう一度つけたして謝罪をし、ぼくたちは雰囲気を変えようと席を立った。 小銭をカウンターに置きながら、 「あんま気にするなよ。また来るわ」 と、キッチンのほうへ声をかけて店をあとにした。