ガラガラ-





誰かが病室のドアを開けた。


窓の外を眺めながら暇を持て余していた俺は

ふとドアの方を振り向く。


誰が来たのだろう…





「空ー調子は??」


入って来たのは俺の兄貴だった。


『んーまあまあ?』


兄に笑顔を向けながら俺は質問に答える。





兄貴に会うのは久しぶりだ。

しばらく顔を見てなかったからなんだか懐かしい感じがする。





俺の名前は 桐原 空


16歳


家族構成は父・母・兄・俺


好きなものは窓から見える青い空と夕焼け

それから大切な人の笑顔




俺は今、設備の整った結構大きな病院にいる。


持病の【喘息】のおかげでずっと長い間入院中だ。


生まれつき体が弱くて、小さい頃から入退院の繰り返し


今回の入院が何回目かなんてもう分からない。