「さっきは…ごめんな…?」
何が?
私は全くワケがわからなかった。
平助が謝る理由も、
私がここまで駆け出してきた理由も
小屋にいた時、わからないけどいつの間にか私は走り出していたんだ。
平助は私の隣へと座り込んだ。
そしてそっと私の顔を心配そうに覗きこむ
「ごめんな。」
平助はもう一度、短くそう言った。
やめてよ…
謝らないでよ…
私なんかを心配しないでよ…
ケータイ小説 野いちご
rain×rain【完】
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