たまたま教室の外を通りかかったジウ。
純太とソフィアが抱き合う姿が
目に入りその場に足を止めた。



ソフィアはそっと純太の胸を押し、
自分に絡んだ手を離した。


「私は、今も昔も慎だけ。
ずっと慎だけだ。」


「えっ・・・」


見つめ合う二人。



その距離が特別な関係を意味する。
ジウはその場から
逃げるように立ち去った。


「ごめんね、ありがとう。」


そう言って、ソフィアは微笑み
教室を後にした。


「ソフィア・・・」


純太はその背中を眺めながら
しばらくその場から動けずにいた。