「う~ん」


ヒサシは、ショーウインドーを食い入る様に見ながら、まだ悩んでいる。


「ねえ、ヒサシ。そんなにこだわり強いの?」


「え?いや、そういう訳じゃないんだけど」


私には目もくれず、ひたすらショーウインドーを見ているだけ。