『……かなめ』





私を呼ぶ声──?





真っ暗な闇の中。





未莱様の声を聞いたような気がした。



「──未莱様!!未莱様なのですか!!」

『あなたを元の世界に戻してあげましょう』



「?!」



『Devil Breakerである記憶を捨て人間として記憶を呼び醒ましてあげると言っているのです』

「記憶を捨てる……?それじゃあ!!未莱様や凜との記憶は……」

『もちろん無くなるわ。でもそんなことにこだわる必要はないハズよ。なぜならあなたの望みは元の世界に帰ることだから──』



「……いや」



『さぁ、強く念じなさい、戻の世界に帰りたいと。そうすればあなたは戻れるのです』

「──いやっっ!!!!!」

『要……』



「あなたは未莱様じゃないっ!!!今までの記憶を失うなんていや!!!未莱様や凜のこと忘れるくらいなら私は元に戻れなくてもいい、だって私は……



Devil:Breaker



だからっっ!!!!!」