ケータイ小説 野いちご

重なる平行線

日常は変わる。
時間は進む。
人は進歩と退化を繰り返す。
変わらないなんてものは、滅多にない。

それは、私も例外ではなく。



事情聴取というのは、こうも肩が疲れるものなのか。

こりが溜まった右肩を軽くまわしながら、警察署の自動ドアを抜ける。

事情聴取というより、これは取り調べに近かった気がする。
まぁ、仕方ないか。
父親の惨殺遺体―鈴原秋人の第一発見者は私だし。
母親の鈴原綾美も何でか消えたし。

朝起きて学校行こうと思ったら父親が殺されていて、しかも母親が行方不明。第一発見者は二人の娘であるこの私。テヘッ☆
…なーんて、疑わない方がどうかしている。
しかも私無傷だし。
同じ屋根の下で殺人が行われているのに、朝起きるまで気付かなかった。…どんだけ爆睡しているんだ、鈴原美月。

更にアレもコレもで怪しすぎるだろ、自分。
容疑者候補として祭り上げられるのも納得してしまう。
口には出されなかったけども。

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