連れてこられたのは、体育館裏だった。


「あ…あの?」


女の子たちは怖い顔で私を睨む。


「ちょっと!!あんた魁たちに色目使ってんじゃねーよ!!」


い…色目?


「ブスがいい気になってんじゃねっての」


一番リーダーっぽい人が喋る。

分かってるよ…。


でも、それでも友達になってくれたんだもん…。


「か…魁くんたちは…友達です…」


「はぁ!?魁があんたなんか友達にするわけないじゃん」


私…なんか?


そっか…。そうだよね…私自惚れてたんだ…。魁くんたちが私の友達になるわけないよね…。

じゃぁ、なんだったんだろう…昨日のあれ…。からかっただけ?


そんなの、酷いよ…。


私一人浮かれてたんだ…。