あれからは何事も無い毎日が続きました。

シーナは時折私と目が合うと、挨拶を交わしてくれたり、手を振ったり。
私はその度に心が揺れました。

イオは相変わらず恋文を毎日破り捨て、告白も断るばかり。

サボは勝手に人の家に上がりこんでは夕食に食らいつく。


そんな毎日。


けれど前よりかは、一日一日が楽しく思えるようになりました。
学校も強ち悪いものでは無いと。



 週末になり私は予てから待ち望んでいたお買い物へ行くことにしました。

本当はイオと一緒に出かける予定でしたが、大事なお茶会があるので断られてしまったのです。
本当に残念。

一人ぼっちじゃ寂しいですし・・・。


けれど新しいお洋服の為ですもの。
今日は何としてでも行かなくてはならないのです。