あれから数日。 梅雨が終わり、 夏らしく暑くなり始めた時期 私のクラスに転校生がやってきた。 「千歳 恭弥(チトセキョウヤ)です。よろしくお願いします」 無表情で淡々と自己紹介をするイケメン男子。 高い背にスラッとした体型。 サラサラな黒髪、少し気崩した制服、右耳に黒のピアス。 千歳くんを見た途端、クラスの女子はザワザワと騒ぎはじめる。