はぁ…1日大変すぎるだろ…

とりあえず。花蓮のことは守らなきゃならない
なんかそんな使命感に俺は襲われていた

帰る道も一人じゃ危ない
俺と斗真でついて行くことにした

それよりもあいつの家…俺の家の隣とは驚いた
偶然ってか…まさかって感じだ

お口あんぐりあけてしまうよーな感じ

家の前
「上がってく?私一人暮らしだからさ。お茶でも」

「上がってこうぜ。なおと」

悩んだ。こいつのこと知りたいのも事実

斗真の一言で決めた。

「「おじゃましまーす」」

台所でお茶を用意してる姿はなんとなく母親に似ていた

花蓮から色々聞かれそれに応えて連絡先交換した

その時

「あっ!やば、今日バイトだった」

花蓮がバイト?そんなこと親から聞いてないぞ?
何やってるんだろ

「家の鍵置いとくからゆっくりしてって!」
そう言うと部屋を飛び出して行った

こいつ警戒心なさすぎ…

「あいつ、バイトしてること親から聞いてない。何やってるんだ?」

「なぁ、斗真…」

「わかってるよ。ばれないようについてけばいいんだろ?任せろよ」

「斗真には勝てないな。頼んだぞ」

そう告げて斗真は家を出て行った

「まともなのならいいけど…」

悪いとは思うが…あいつが誰から仕送りされてるのか、通帳とか見なきゃならない

花蓮に仕送りをしてるのはおばあちゃんだった。
全く血縁関係のないおばあちゃんから。

俺らは3歳まで一緒だった
ただ…交通事故で両親は死んだ
一時的に祖父母の家に預けられたのは俺だけだった

病院のミスが悲劇の始まりだった

両親の子供は俺だけ

戸籍がそう示していた。

花蓮には戸籍がない
そして、勝手な病院の判断で花蓮は流産した家族の元に行くことになった

この事実を花蓮は知らない。