お母さんに珠希くんを薦められて、数分後。

プルルルルルッ

携帯の音が鳴った。

私の携帯は鳴ってないから、お母さんの携帯が鳴ってるんだってすぐに分かった。

瑠璃「はい、もしもし」

お母さんは、高い声で電話に出た。

瑠璃「…え?今からですか?分かりました。すぐに行きます」

どうしたのかな?

瑠璃「お母さん、ちょっと用事が出来たから出掛けるわね。珠希くんによろしく言っといてねー」

用事とだけ言って、お母さんは嵐のように家を出て行った。

もう……何があっかのかぐらい言ってよね。